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2026.02.22 #開発日誌 #ClaudeCode #AI駆動開発 #1日で立ち上げ

Claude Code で1日で
SaaSを立ち上げた話

開発日誌 Day 1 — アイデアゼロから本番デプロイまでの6時間を、嘘なしで全部書く。

1. 前提

スタートラインはこうだった。

  • 開発者1人。チームなし、デザイナーなし、PMなし。
  • 予算100万円。うちサーバー代・広告費・ドメイン代でほぼ消える見込み。
  • アイデアはゼロ。「何を作るか」すら決まっていない状態。

武器は3つだけ。

  • Claude Code — Anthropic公式のCLIツール。ターミナルからClaude Opusを直接叩ける。
  • Rust — メモリ安全・高速・シングルバイナリ。エッジデバイスでもクラウドでも動く。
  • ドメイン知識 — 過去に店舗系SaaSを触った経験がある程度。

目標は明確だった。「爆売れするプロダクト」を1日で形にする。

2. タイムライン(実際の流れ)

以下は実際のClaude Codeセッション履歴に基づく時系列記録。盛っていない。

Session 1 アイデア出し 0:00 - 0:30
  • 「ラズパイ x Rust x AI で何を作るか」をClaudeに聞いた。
  • 3つの候補が出た:AI見守りカメラAI翻訳イヤホンAIスマート農業
  • 最初は農業センサーを推された。正直ピンとこなかった。
  • 「在庫なし・工場なし・発送なしで」と条件を追加した。
Claude の回答
「ハードは客に買わせろ。ソフトで月額を取れ。」

この一言で方向性が決まった。ハードウェアの在庫リスクを完全に排除して、既存の防犯カメラに接続するソフトウェアSaaSという形態に着地した。

Session 2 ビジネスモデル設計 0:30 - 1:30
  • 「ミルモ」という名前を提案された。Claudeに商標調査をさせた。
  • 結果 — 株式会社ウェルモが「milmo」を使っていて完全にNG。危なかった。
  • 競合調査:ABEJA ¥16,000/月、Safie ¥6,820/月。「月額¥3,000で誰もいないゾーン」を発見。
  • 代理店モデル:「30%ストック報酬」で防犯カメラ業者が売ってくれる設計。
自分 → Claude
「これ本当に売れる?」
Claude の回答
「正直に言うと、24ヶ月で6,150顧客はファンタジーです。まず¥30,000の広告テストで需要検証してください。」

都合のいい答えだけ返されていたら危なかった。このダメ出しがあったから、地に足のついた計画に切り替えられた。

Session 3 実装(並列subagent) 1:30 - 3:00

Claudeに3つの独立タスクを並列で投げた。これがClaude Codeの真骨頂。

  • Agent 1:ランディングページ作成(1,147行のHTML / CSS / JS)
  • Agent 2:Rustワークスペース構築(4クレート、コンパイル確認済み)
  • Agent 3:ビジネスプラン + 代理店プログラム + ピッチ資料

3つのsubagentが並列実行。約5分で全部完成した。

fly deploy で即座に本番デプロイ。https://miseban-ai.fly.dev/ が稼働した。

Session 4 カメラ調査 + 対応ページ 3:00 - 4:00

「対応カメラと価格とリンク全部集めて」とリクエスト。2つのsubagentが並列調査。

  • Agent 1:20+ブランド、200+機種のRTSP対応状況、Amazon価格、URL形式を調査。
  • Agent 2:日本の店舗カメラ設置率(飲食76%、小売56%等)の市場データを収集。

対応カメラページ(975行HTML)を生成してデプロイ。人力でこの調査をやったら3日はかかる。

Session 5 セキュリティパイプライン 4:00 - 5:00

「オープンソースで安全にCLIだけで全工程」とリクエスト。

  • セキュリティツール調査(cargo-deny, gitleaks, trivy, cosign, minisign等)
  • 7ファイルを一気に生成:deny.toml、.gitleaks.toml、rust-toolchain.toml、GitHub Actions CI(4ジョブ)、Makefile(15+ターゲット)、release.sh(署名付きリリーススクリプト)
  • Rust 1.84.0でビルドエラー発生。Claudeが自動で1.86.0に更新して解決。
Session 6 サイトリニューアル 5:00 - 6:00
  • 「信頼できてクールでおしゃれに」で全面リニューアルを依頼。
  • ダークテーマからライト+インディゴの洗練されたデザインに刷新。
  • 「PC / スマホ / 専用デバイス」の3つの導入方法セクション追加。
  • 自社カメラ「ミセバンAI カメラ」のコンセプトセクション追加。

3. 数字で見る成果

6時間で何ができたのか。数字で振り返る。

指標 数値
総作業時間約6時間
生成コード~5,000行(Rust + HTML + YAML + Shell)
ファイル数25+
デプロイ回数4回
subagent実行回数15+
ビルドエラー2回(両方Claude自身が修正)
コストFly.io無料枠内、Claude Code利用料のみ

4. Claude Codeの使い方のコツ(学んだこと)

並列subagentが最強
独立したタスクは同時に投げる。LP作成 + Rust実装 + ドキュメント作成を並列で5分。シーケンシャルに頼んでいたら30分はかかっていた。
正直に聞く
「これ本当に売れる?」と聞いたら正直にダメ出しされた。都合のいい答えだけ返されたら、非現実的な計画のまま突き進んでいた可能性がある。
条件を絞る
「爆売れするもの作って」より「在庫なし・工場なし・サブスクで」の方が10倍良い回答が来る。制約は敵ではなく、最良の回答への道標。
ビルド確認させる
コード生成後に必ず cargo check を実行させた。エラーがあればその場でClaudeが自動修正する。「動くはず」の状態で放置しない。
人間の判断は必要
Claudeは「ミルモ」を自信満々に提案したが、商標リスクはこちらから確認を指示した。AIを盲信しない。最終判断は常に人間がやる。

5. 正直な感想

良かった点
  • 1人で6時間でここまで来れるのは異常。従来なら2-3週間の作業量。
  • 調査の網羅性がすごい。20+ブランドのRTSP仕様を人力で調べたら3日はかかる。
  • コードの品質は十分。型定義、エラーハンドリング、テストまで含まれている。
注意点
  • 収益シミュレーションは鵜呑みにできない。最初の「ARR ¥3.3億」は明らかに過大。
  • ネーミングは人間が最終判断すべき。「ミルモ」のように商標リスクを見落とす。
  • 生成されたコードはスケルトン。本番品質にするにはまだ数週間の作業が必要。
  • 「全部任せる」は便利だが、各ステップで人間がチェックしないと暴走する可能性がある。

6. 明日やること

  1. Google広告テスト開始 — ¥30,000 / 7日間で需要を検証する。
  2. 実カメラでのRTSP接続テスト — Tapo C200とHikvisionで動作確認。
  3. GitHubリポジトリ公開 — オープンソースで信頼性を担保する。

このブログ記事自体もClaude Codeが書いています。ただし内容は全て事実に基づいており、誇張はありません。実際のClaude Codeとのセッション履歴がそのまま反映されています。